のうないはらっぱの世界

発達障害〜ADHDの息子(8)〜を持つシンママのつぶやき

ストラテラからインチュニブへ。驚きの効果が

どうも。はらっぱです。

 

私が私の中からいつの間にか旅に出ていたようで、先ほど帰省した。

ということで、ADHDの息子が薬を変更したことを報告する。

 

 

ストラテラが息子の体に合っていないことがわかってきた。

常に元気が無くなってしまい、薬を飲むと吐き気、食欲も著しく減退してしまったからだ。体重も減ってしまった。担任の先生も心配するほどだった。

本人もストラテラの服用を拒絶するようになった。

 

これは無理に続けても意味がない。それこそ息子がいなくなっていくのだ。

私の私が旅に出るのとはわけが違う。

 

 

そこで息子と相談した上で私たちが下した決断は、薬自体の服用をやめることだった。なんかもう、薬を飲んでいない時の息子の方が息子らしかった。

友達とのトラブルや、勉強等日常生活に対してやる気が出ないなど、以前の状態に戻ってしまったとしてもだ。

 

 

だが、甘かった。

 

以前の状態がこれほどまでにひどかったのかと、また思い知らされた。

 

友達に手が出たり足が出たり、放課後の児童クラブでもトラブルが多発した。クラブの先生にまで責められる日々。息子が起こしたトラブルでなくても息子のせいにされた。

 

学校生活も以前の状態に戻ってしまった。

ストラテラ服用のおかげで友達とうまく付き合えるようになってきていたのだが(元々人が好き)、また手や足が出てしまっていた。休日も友達と遊ぶようになっていた姿がまた見られなくなっていた。ジャンケンで負けることさえ、また以前のように癇癪を起こす。

授業中も集中できず、教室を歩き回ったり、一緒にやろうと先生がフォローをしても聞く耳を持たなかった。

どんどんまた、自分に自信を失くしてしまっていた。

 

 

前回2017年10月11日に書いた記事の直後のことだ。

 

 

これではまずいと思った。

自分がどこまで堕ちれるかより、どれだけ頑張れるのかを知ることの方が大事だろう。

薬の力を借りてもだ。あれだけ不安だった薬の服用についてだが、やはり情報過多で日々めまぐるしく、個人に求められるレベルがどんどん高くなってきている今の時代に合わせることの方が重要だ。いずれ1人で生きていかなければならないのだから。

 

なにより、息子に元気でいてほしい。

 

 

ということで、2017年11月8日から薬を変更した。

 

 

インチュニブ” をご存知だろうか。

いや、知らない方の方が多いかもしれない。

コンサータストラテラはメジャーだが、それもそのはず。”インチュニブ” は2017年5月から処方が開始されたばかりだからだ。

 

現在すでに通院している方は「新薬が出たんです」等聞いたことがあるかもしれない。そう、その新薬が ”インチュニブ” だ。

 

新薬とされている ”インチュニブ” は、現在最大2週間の処方しか認められていない。(2018年5月までとのこと)

それに伴い、使用上のデータも少ない状態だ。

 

もちろん不安だった。

だがチックが出たことがある息子はコンサータの服用ができない。

 

残された選択肢はこの ”インチュニブ” だった。

 

 

”インチュニブ”とは、小児のAD/HD治療薬で「不注意」「多動性」「衝動性」の改善を目的とした薬。 

副作用に食欲の減退がないことが魅力的だった。

 

”インチュニブ” の副作用で特に注意したいことは低血圧眠気

低血圧・・・頭痛、ふらつき、めまい、立ちくらみ

眠気・・・とにかく眠い、体がだるい、ぼーっとする

 

これ以外に、攻撃的な態度や行動が現れたりひどくなる、抑鬱状態のようになる可能性もあるそうだ。

 

眠気が出ることから、高いところに登ったり、組体操や倒立などの遊びに注意することも重要だ。自動車や二輪車などの乗り物の運転もしないようにとの記載もある。

 

受診の際は毎回血圧の測定をしている。

 

そして絶対にしてはならないのは薬の服用を急にやめてしまうことだ。

一時的に血圧や脈拍数が上昇したりすることがあり、海外では高血圧性脳症(急激な血圧上昇で頭痛、吐き気、けいれんなどが起こること)に至った例がある。

 

どんな薬にも必ず副作用があり、うまく付き合っていくしかない。

とにかく服用してみる必要があった。

 

もう一つ、薬の服用と並行して治療日記をつけることになった。

新薬だからかもしれないが、専用の日記帳をもらえる。

 

f:id:w-lily:20180312225843j:plain

”インチュニブ”についての冊子と、専用日記帳

 

f:id:w-lily:20180312225908j:plain

専用日記帳の中身

 

  1. 服薬チェック(飲んだ時間の記入)
  2. 今日はどのように過ごしたか(楽しく過ごせた:ふつう:楽しくなかった 3段階評価)
  3. できたことや学校の先生からほめられたこと、楽しくなかったこと
  4. いつもと違う様子はあったか
  5. 主治医に伝えておきたいこと

 

 

これを4ヶ月続けた今、結果から先にお伝えする。

 

 

 

まるで別人だ。

 

息子は息子なんだ。だが息子の良さがたくさん出てきたんだ。

 

主に担任の先生の協力と周りの友達のおかげで、ちょうどいいくらいに頑張れるようになった。

もちろん塞ぎ込んでしまうこともある。頑張りすぎて疲れた時などだ。そんな時は休ませるようにしている。

 

もちろん全てが改善するわけではない。私たちもそれは望んでいない。ただ息子が生きやすく、過ごしやすくなっている。

 

 

先日息子が発熱により学校を休んだ日には、小学校に入学して早々トラブルを起こし、私が泣きながら謝りに行ったお家の子も一緒に3人で連絡帳を届けにきてくれた。

息子は未だ数メートルの距離でも1人で友達の家に行くことができないのだが、それを察してか送り迎えをしてくれる友達もいる。

家が離れた友達の家に車で送って行った時は、こんな日が来るのかと実感が湧かなかったほどだ。

学校内にも息子に手を差し伸べてくれる、受け入れてくれる友達がたくさんできた。

理由なく友達に手を出すことがなくなった。

”負け” を認められるようになってきた。

謝ることができるようになった。

最近、女の子に告白もされたようだ。さすがにこれはニヤける。

 

授業中に折り紙をしたり、消しゴムを粉々にしなければいられなかったのが、注意されたらすぐやめれるようにもなった。

席を立たなくなった。

先生と約束したプリントやドリルなども、取り組めるようになった。

目標に向かって頑張ったあとの達成感も知った。

清掃の時間も、率先して取り組む姿が目立つようになった。

人のために行動することが増えた。

得意な教科は、人に教えることもできるようになった。

 

世間では当たり前のことも、諦めなければ時間をかけてできるようになることが多いんだ。

 

そのために、薬の力を借りることは悪いことではないと私は思う。

 

”インチュニブ” という薬が息子に合っていたことが幸いだ。

 

薬を飲んだから治るものではない。引き続き周りの協力が必要不可欠だ。

そのために親の働きかけも重要であることを忘れてはならない。

 

本人の努力と周りの協力と、親の努力だ。

 

そんな親も、薬に力を貸してもらうことがあっていいと思う。決して弱いからじゃない。少し負担が大きいだけだ。

 

とにかく、見放さないでほしい。時々はいいんだ。親だってできないときもある。見守っていることを息子が知っていてくれたらそれだけでいい。人としての否定だけはしないでほしい。とにかくなんでも褒めていい。

 

そんな感じ。

 

 

次回は ”インチュニブ” 服用開始からの4ヶ月間を報告しようと思う。

 

じゃあ、またね。